装置の加熱用熱媒体油(可燃性液体類)
ハイサームP 32
ハイサームPは、引火点250℃以上を有する可燃性液体類に分類される鉱油系熱媒体油です。高度精製基油のハイサームPは、高温酸化安定性ならびに熱安定性が非常に優れるため、長時間の使用でもスラッジの生成を抑制します。また間接加熱法の特長を十分に発揮できます。
(ⅰ)低圧にして高温が得られる。
(ⅱ)局部加熱を防ぎ均一加熱ができる。
(ⅲ)温度、伝熱量の制御が自由で精密である。
(ⅳ)急熱、急冷操作が可能である。
用途
(1)アスファルト業界での、プラントおよび燃料タンクの加熱。
(2)ゴム・合成樹脂業界での、成形加工、加硫、カレンダ処理。
(3)繊維業界での、熱処理。
(4)木材・合板業界での、乾燥、はり合わせ。
(5)タイル・紙製品業界での、接着、乾燥型づけ、ラミネート。
(6)電線・電気・機械部品業界での、塗装、絶縁、接着、乾燥。
(7)印刷業界でのロール加熱。
特徴
1.引火点が250℃以上
ハイサームP(Plus)は250℃以上の引火点を有し、可燃性液体類に分類される商品です。
2. 熱安定性、酸化安定性に優れている
循環使用される熱媒体油には熱分解安定性と高温酸化安定性が強く求められます。これらの性能が低いとカーボンやスラッジが生成され管壁などに付着すると、熱媒体油の熱伝導率が低下するとともに循環不良を起こします。 ハイサームPは、熱・酸化劣化を起こしやすい基油成分を高度な特殊精製工程で除去した上に特殊添加剤を配合したものです。 このため、高温で長時間使用してもスラッジの生成が少なく、装置の円滑な運転が可能となります(保守管理が容易です)。
3. 揮発性、蒸気圧が低く引火点が高い
蒸発損失が少なく、また蒸気圧も低いので、循環系統の蒸気閉塞や、ポンプのキャビテーションを防ぎます。
4. 低温流動性が良く、粘度変化も少ない
流動点が低く低温流動性に優れているため、 装置始動時の局部過熱を防ぎます。
5. 毒性、臭気がない
石油炭化水素系であるため安全性が高く、特有な臭気がありません。
6. 加熱効率が良い
比熱、熱伝導度が高く、且つ初期の性能を長く維持します。
仕様
荷 姿 200lドラム、20lペール缶