合成系熱媒体油
ハイテクサーム32
ハイテクサーム32は開放型の間接加熱設備用熱媒体油として開発された商品です。この用途の熱媒体油に必要な特性としては、
1) 熱媒体油が空気に触れる条件下でも、劣化しにくい。
2) 蒸発損失が少ない。
3) 毒性、臭気が少ない。
4) 低温流動性が良い(-20℃程度)。
5) 引火、爆発の危険性が少ない。
6) 配管を腐食させない。
などが考えられます。ハイテクサーム32は上記の特性を十分満足するように開発された芳香族系合成油であり、開放型熱媒体油として優れた特性を有しています。
用途
ハイテクサーム32は、一般の間接加熱設備の熱媒体油として使用できます。また開放型の加熱設備においても、優れた特性を発揮いたします。開放型の間接加熱設備例としてエンジニアリングプラスチック用射出成型機の金型温度調節器があります。
特徴
1. 酸化安定性が優れている
開放型の間接加熱設備では、高温の熱媒体油が空気と接触するため、油の劣化は、酸化劣化によるものが支配的です。このため、使用する熱媒体油は、酸化安定性に優れていることが必要です。ハイテクサーム32の酸化寿命は鉱油系熱媒体油の10倍以上です。
2. 揮発性、蒸気圧が低く引火点が高い
使用中の蒸発損失が多いものは熱媒体油としては適しません。ハイテクサーム32は蒸発損失が少なく、また蒸気圧も低いので、循環系統の蒸気閉塞や、ポンプのキャビテーションを起こす心配が少ないという性質を持っています。
3. その他
ハイテクサーム32の経口急性毒性はLD50で2700mg/kg以上(マウス)であり、問題のない 水準です(一般の鉱油系と同等程度)。その他、ハイテクサーム32は開放型の間接加熱設備用熱媒体油として必要な特性をすべてかねそろえております。
仕様
荷 姿 200lドラム、20lペール缶