ガスタービン及び蒸気タービン用超長寿命タービン油
FBKタービンSS32
FBKタービンSS32は、ガスタービン及び蒸気タービン用潤滑油です。蒸気タービンに比べて使用温度条件が過酷なガスタービンでは、高温条件下においても優れた酸化安定性能を有する耐熱性タービン油が要求されます。
FBKタービンSS 32は、アミン系タービン油の特長である優れた耐熱性を発揮するとともに、さび止め性、泡消し性、水分離性に優れ、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)社のタービン油規格MS04-MA-CL006を取得した長寿命タービン油です。
用途
承認
三菱日立パワーシステムズ
MS04-MA-CL006
適合規格
・GeneralElectric GEK32568J, GEK107395A
・ISO 8068 L-TSA, L-TGA, L-TGB, L-TGSB
・JIS K2213 タービン油2種
・ASTM D4304 TypeⅠ, Type Ⅲ
・DIN 51515-1, 51515-2
特徴
1. 熱安定性・酸化安定性が優れているタービン油は他の多くの潤滑油と異なり、定修の際に一部を更油(強制補給)しながら10年以上にもわたって使用されます。一方で、タービン油は次第に劣化することによってスラッジを発生し機械の運転に害を与えるようになります。このため、スラッジ生成が少ない優れた酸化安定性を有するタービン油が求められます。FBKタービンSS 32は、精製度の高い水素化分解基油とスラッジ生成の少ないアミン系酸化防止剤を配合することで、優れた高温酸化安定性および熱安定性を発揮します。このため過酷な条件下での長期使用が可能となります。
2. さび止め性が優れているFBKタービンSS 32は、厳選したさび止め剤を配合しており、長期間の連続使用においても系統内のさび発生を防ぎます。
3. 泡消し性が優れている潤滑油の泡立ちは、油と空気が激しくかきまぜられる、配管に気密でないところがあり空気が吸入される、もしくは油中に溶けていた空気などの気体が急に分離放出されるような条件のときに起こります。従って、泡立ちの原因を調査し対策を構ずることが先決であるものの、潤滑油自体にも発生した泡を速やかに消す性能が望まれます。FBKタービンSS 32は、厳選した消泡剤を添加し泡立ち防止性を強化しており、泡が原因で起こる機械の騒音増大や制御不良などの故障を防ぎます。
4. 抗乳化性、水分離性が良い潤滑油は水分が混入すると、しばしば乳化を起こし運転を不安定にします。このため乳化しにくく、混入水分が分離しやすいタービン油が望まれます。FBKタービンSS 32は、優れた水分離性能を有するため、混入水分による乳化トラブルを防ぎます。
5. 粘度・温度特性および低温特性が良いFBKタービンSS 32は、温度による粘度変化が小さく、流動点が低いので、冬場や寒冷地での使用にも適しています。
仕様
200Lドラム