工作機械温度制御システム用冷却液
プリサイスフルード2001
近年、機械加工においては、ミクロン、サブミクロン単位の工作精度が要求されています。このような 高い工作精度を維持するためには、機械的調整に加えて、回転体などからの発熱による熱変位を解消する 必要があります。このニーズに応えるのが高性能工作機械温度制御媒体液・プリサイスフルード2001です。

用途

 

特徴

1. 火災の心配がありません
プリサイスフルード2001のベースは水であり、引火点を示さないため、消防法上非危険物として取扱われます。始業時からの作業開始や夜間運転の場合、無人で自動的に加熱・冷却をすることがありますが、プリサイスフルード2001は火災の心配がなく、安心して使用することができます。

2. 伝熱特性に優れています
プリサイスフルード2001は水をベースにすることにより、従来の鉱油系熱媒体油に比べ、約2倍の比熱、約5倍の熱伝導率(熱伝達係数=約3.8倍)という高い加熱・冷却特性を持っています。そのため暖気運転時間を短縮することができ、また稼働中の工作機械の加工精度を常に高く保ち、高付加価値製品の生産を可能します。

3. 腐食防止性、さび止め性に優れています
水そのものを加熱・冷却媒体液として使用した場合、腐食による伝熱性の低下や、管路の閉塞トラブルに至ることがあります。プリサイスフルード2001は、厳選された腐食防止剤の添加により、鉄・銅系の金属の腐食を防止します。また、気相防錆剤の添加により、タンクの天井や機械出荷後の在庫中の管路のさびを防ぎます。

4. 圧送性と潤滑性に優れています
加熱・冷却媒体液を効率よく循環させ、循環ポンプの異常摩耗を防止するためにはある程度の粘度と摩耗防止性が必要です。プリサイスフルード2001は、適正な粘度の選定と摩耗防止剤の働きにより、優れた圧送性と潤滑性を有しています。

仕様

荷 姿 200lドラム、20lペール缶

プリサイスフルード2001のベースは水であり、使用するにつれて蒸発し、粘度上昇を起こす可能性があります。また気相防錆剤の消耗により腐食トラブル、さびトラブルにつながる可能性があります。機器を安全に使用するために、使用油管理は非常に重要です。