高級添加タービン油
FBKタービン100
FBKタービンは、日本で初めて国産化された添加タービン油です。高温高圧の蒸気で運転される新鋭火力タービンの潤滑に適した、優れた品質と性能を備えています。原子力タービン、蒸気タービン、ガスタービン、水力タービンなどの各種タービンのほかに各種産業機械の潤滑や油圧作動油としても広く使用することができる高品質の潤滑油です。

用途

FBKタービンは、その優れた特性により次のような各種の産業用機械の潤滑に広く使用することができます。

(1)原子力タービン、蒸気タービン、ガスタービンおよび水力タービン
(2)各種の発電機および電動機
(3)中・小型圧縮機・送風機およびポンプ類
(4)軽荷重歯車減速機・工作機械・その他各種産業機械
(5)各種油圧装置

特徴

1. 酸化安定性が優れている
潤滑油を長い間継続使用すると、次第に劣化してきてスラッジを発生し、機械の運転に害を与えるようになります。特に新鋭火力の高温高圧の蒸気タービンでは、タービン油による事故を防ぎ、数年以上も油を取替えずにすむ使用寿命の長い、すなわち酸化安定性の非常に優れたタービン油を必要とします。FBKタービンは、過酷な条件下でも長期使用に耐える優秀な酸化安定性を持っており、熱安定性も良好です。このことは、電力会社の多数の火力発電所や水力発電所で早くから使用され、優秀な成績を示していることによって、実証されています。

2. さび止め性が優れている
潤滑油系統に水分が入ることは、運転に直接危険であるだけでなく、系統内にさびを発生させて円滑な運転をおびやかすことにもなるので、油中の水分は極力除去すべきです。FBKタービンは、強力なさび止め剤によって優れたさび止め性能を備えているので、長期間の連続使用においても系統内にさびを発生させることがありません。

3. あわ消し性が優れている
潤滑油や油圧操作油があわ立ちを起こすのは、油と空気が激しくかきまぜられるか、配管に気密でないところがあって空気が吸入されるか、あるいは油中に溶けていた空気や、その他の気体が急に分離放出されるような条件のときに起こります。したがって、あわ立ちの原因をよく調べて、対策を構ずることが先決ですが、油自体としても発生したあわを速やかに消す性能が望まれます。FBKタービンは、あわ消し剤を添加してこの性能を強化しており、優れた実用性能を示します。

4. 抗乳化性、水分離性が良い
潤滑油や油圧作動油は水分が混入すると、しばしば乳化を起こし運転を不安定にすることがあるので、実用面で乳化しにくく、混入水分が分離しやすい油が望まれます。FBKタービンは、優れた水分離性能を有しているため混入水分による乳化トラブルが発生することはありません。

5. 粘度・温度特性および低温特性が良い
FBKタービンは、温度による粘度の変化が少なく、流動点も低いので、油圧作動油としても、極めて優れた性能を示します。

仕様

荷 姿 200?ドラム、20?ペール缶

●種 類
FBKタービンには、粘度によって32、46、56、68および100の5種類があり、使用条件によって最適のものを選定することができます。なお、粘度グレード32、46、68は、JIS K22132種(添加)に該当します。